
7月13~17日の5日間、ドイツ・フランクフルト・メッセで開催されたドイツ最大の自転車見本市『Eurobike 2022』を写真で紹介します。
今年からフランクフルトで開催
フリードリッヒスハーフェン・メッセ(Messe Friedrichshafen)から、より集客力の高いフランクフルト・メッセに会場を移し、第30回目となる『Eurobiki2022』が開催されました。出展した事業者・団体は1,500超。好天も手伝って予想を上回る活況を呈し、世界105ヶ国から専門来場者33,780名、一般来場者27,370名が詰めかけました。
モビリティーの未来
今回のテーマは「モビリティーの未来」と「モビリティー転換」。新たな時代の重要な交通手段として、自転車を捉えているわけです。
時代を反映し、電動アシストバイクの展示が目立ちました。また、敷地内に各種コースを作り、デモンストレーションや来場者の体験乗車など、参加型の催し・展示がバラエティーに富んでいるのも自転車メッセならではでしょう。屋外ゲレンデで最も観客を集めていたのは、仮設コースでのBMXのエアトリックショー(トップの写真)でした。
新たな交通システムの見取り図
私が期待していたのは、自転車を中心とした新しい交通社会の提案でしたが、そこまで踏み込んだ展示はなかったようです。
例えば自動車の展示会であれば、EVを中核とした新たな交通社会構築やインフラ整備の青写真など、今後の交通社会のビジョンが提示されます。そもそも、自転車メーカーにそこまで期待するのは筋違で、それができるのは国・州・自治体なのでしょう。
手軽でエコロジカルな交通手段という枠を超え、例えばデンマークのように自転車を都市交通の主役として位置付ける視点があっても良かったのではないかと感じました。これは、自転車愛用者としての個人的な期待でもあります。