【21 Oct. 2020】

一日の新規感染者数が、これまでで2番目に多い7,595を記録しました。感染拡大の勢いは、当分止まりそうにありません。
また、ドイツのシュパーン厚生大臣がコロナテストで陽性を示し、閣僚の中で初のコロナ感染者となりました。軽い風邪の症状があり、さっそく自宅隔離に入っています。
コロナの話題は尽きませんが、私が住むカールスルーエ市民にとって最もショックなのは、冬の楽しみであるクリスマス市の中止でしょう。残念ながら、20日の市議会で中止と決まりました。
開催を予定していたのだが…

当初は、感染防止対策を徹底した上での開催を計画していました。
例年であれば、クリスマス市の会場は出入り自由です。今回は会場を柵で囲み、入場者数を500人に制限する、身元の管理を行う、酒類の販売を制限するなどの対策を施す予定でした。
ところが、カールスルーエのあるバーデン=ヴュルテンベルク州全体の感染者数増加により、入場者の制限数が100人に絞られることになりました。そこまで小さくなると、もはやクリスマス市と呼べませんし、経済的にも成り立ちません。
ドイツ人にとって、クリスマス市は長く暗い冬の最大の楽しみです。また、出店者は年間収入の大きな部分をクリスマス市に頼っていますから、彼らの事業存続も危ぶまれます。
代替案は?

カールスルーエでは、毎年、クリスマス時期から翌年2月まで野外スケートリンクを設置していますが、これも中止となりました。
代わりに、大観覧車の設置や各所に野外ステージを設置して演劇や演奏に使うなどの代替案を検討していますが、力不足は否めません。
カールスルーエは人口31万の中核都市ですが、今のところ基準値(過去7日間の10万人あたりの新規感染者数)は22で、この規模の都市としては異例の低さを保っています。ちなみにバーデン=ヴュルテンベルク州全体の基準値は約40ですから、カールスルーエの低さが際立ちます。
それでも中止とは、本当に残念。
※過去7日間の10万人あたりの新規感染者数(基準値)の全国地図(ロベルト・コッホ研究所)
※ドイツ国外のリスク地域(ロベルト・コッホ研究所)
(現時点、日本はリスク地域に指定されていません)
※各州における制限措置(ドイツ連邦観光局ウェブサイト)
(州名を選択し、次の画面で「Allgemein」をクリック)
ドイツの感染者数
:感染者 (前日比) / 死亡者 | |
◆ バーデン=ヴュルテンベルク州 | :61,9640(+973)/ 1,946 |
◆ バイエルン州 | :82,102(+1,222)/ 2,726 |
◆ ノルトライン=ヴェストファーレン州 | :94,883(+2,186)/ 1,970 |
◆ ドイツ全国 | :380,762 (+7,595)/ 9,875 |
【ロベルト・コッホ研究所発表】の公式データ
(21.Oct.2020, 00:00)
世界の感染者数
:感染者(前日比)/ 死亡者 | |
◆ ドイツ全国 | :391,355(+7,691)/ 9,888 |
【Berliner Morgenpost紙の速報値】
(21.Oct.2020, 22:00)
【注意】
- ロベルト・コッホ研究所は公的機関で、発表されるデータが国の公式データとして扱われます。
- Berliner Morgenpost 紙は、世界のデータを集め「コロナウイルスモニター」として独自の速報値を公表しています。
- コロナウイルスモニターのデータ元:Johns Hopkins University CSSE, WHO, CDC (USA), ECDC (Europa), NHC, DXY (China), Robert-Koch-Institut, Kreis- und Landesgesundheitsämter