【新型コロナ】第二次ロックダウン、予想経済損失は190憶ユーロ(≒2兆3千億円)!

€1 ≒ ¥122.0

02 Nov. 2020】

イベント不可、飲食店閉鎖…

第二次ロックダウンが始まり閉鎖されたショッピングモールのフードコート、カールスルーエ © Matsuda Masahiro
第二次ロックダウンが始まり閉鎖されたショッピングモールのフードコート、カールスルーエ © Matsuda Masahiro

いよいよ本日11月2日から全国的な第二次ロックダウンが始まりました。政治家に言わせれば『部分的』ロックダウンとなりますが、経済に与える悪影響はヘビー級です。

第一次ロックダウンに比べると、確かに「小売店は営業可能」「幼稚園・学校も閉鎖は無し」という点が大きく違います。その部分はマシですが「旅行自粛」「イベント不可」「飲食店は持ち帰りのみ営業可能」など、直撃する産業はたまりません。

ドイツ経済研究所(DIW)のレポートによれば、第二次ロックダウンによるドイツ経済の予想損害額は193億ユーロに上ります。主な内訳は次の通りです。

  • 飲食業とホテル業:58億ユーロ
  • スポーツ・文化・娯楽部門:21憶ユーロ
  • 小売業:13億ユーロ
  • 工業:52億ユーロ

さらに、第4四半期だけで約10万が職を失うと予想しています。ちなみに、第一次ロックダウンでは63万でした。

売上額の75%を補償

第二次ロックダウンが始まり使われなくなったカフェの椅子とテーブル、カールスルーエ © Matsuda Masahiro
第二次ロックダウンが始まり使われなくなったカフェの椅子とテーブル、カールスルーエ © Matsuda Masahiro

第一次ロックダウンで体力を失った事業者にとっては、致命的な打撃です。事業者の経済危機を救済するため、ドイツ政府は「前年同時期の売上額の75%補償」を決めました。

飲食店、中小企業、個人事業者も補償の対象に含まれます。これで何とか破綻を免れる事業者は多いでしょう。

DIWの予想によれば、ドイツ経済は2021年に大きく持ち直します。ただし、コロナが終息すれば…という条件付きですが。


過去7日間の10万人あたりの新規感染者数(基準値)の全国地図(ロベルト・コッホ研究所)

ドイツ国外のリスク地域(ロベルト・コッホ研究所)
(現時点、日本はリスク地域に指定されていません)

各州における制限措置(ドイツ連邦観光局ウェブサイト)
(州名を選択し、次の画面で「Allgemein」をクリック)

在ミュンヘン日本国総領事館の新型コロナウイルス関連情報

ドイツの感染者数

 :感染者 (前日比) / 死亡者
◆ バーデン=ヴュルテンベルク州:83,594(+1,260)/ 2,031
◆ バイエルン州:109,394(+2,305)/ 2,809
◆ ノルトライン=ヴェストファーレン州:139,485(+3,369)/ 2,150
◆ ドイツ全国545,027 (+12,097)/ 10,530

【ロベルト・コッホ研究所発表】の公式データ
(02.Nov.2020, 00:00)

世界の感染者数

 :感染者(前日比)/ 死亡者
◆ ドイツ全国:560,586(+12,020)/ 10,573
Berliner Morgenpost 紙のコロナウイルスモニター(2020年4月7日)

【Berliner Morgenpost紙の速報値】
(02.Nov.2020, 21:00)


【注意】

  • ロベルト・コッホ研究所は公的機関で、発表されるデータが国の公式データとして扱われます。
  • Berliner Morgenpost 紙は、世界のデータを集め「コロナウイルスモニター」として独自の速報値を公表しています。
  • コロナウイルスモニターのデータ元:Johns Hopkins University CSSE,  WHOCDC (USA),  ECDC (Europa),  NHCDXY (China), Robert-Koch-Institut, Kreis- und Landesgesundheitsämter
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