ドイツ中部の穀倉地帯に林立する風車
© Matsuda MasahiroVEOLIA社のブース。同社が構想する「100%リサイクルコンセプトの模式図」と担当のクラウス・ボルナー氏
© Matsuda Masahiro
ドイツ国内で稼動する約28,000基の発電用風車が、順次、更新時期を迎えようとしている(写真1)。ドイツの風力発電設備はEEG(再生可能エネルギー法)による20年間の売電価格保証という補助制度の枠内で稼動しており、その期間が終わればその先を決めなければならない。
発電用風車は90年代後半から急激に数を増やしており、解体される設備はこれからうなぎ上りに増加する。しかし、大量の解体が目前に迫っているにもかかわらずリサイクルに関する公の指針はまだなく、手探り状態が続いているのが実情だ。…
◆ 松田雅央「ヨーロッパの街角から」『日経研月報』、Vol.481、2018.07.、日本経済研究所