セントパンクラス駅のユーロスター改札前
© Matsuda Masahiro発車を待つユーロスター。運行本数が少なく見送り客もいないのでホームは閑散としているが、車内はほぼ満席だった
© Matsuda Masahiro
先日、ロンドンからパリまで国際特急ユーロスターを利用した。1994年に開業したユーロスターは欧州統合の象徴的な存在であり、その位置付けはブレグジット(イギリスのEU離脱)をひかえた今も変わらないはずだ。
ただし飛行機との競争が激しく、必ずしも思惑通りに旅客数が伸びていないのも事実。またブレグジットがどう影響するかは不透明で、その将来に影を落としている。
ロンドンとパリを結ぶ2時間20分の列車の旅は、イギリスと大陸の近くて遠い微妙な関係を考えさせる旅でもある。…
◆ 松田雅央「ヨーロッパの街角から」『日経研月報』、Vol.479、2018.05.、日本経済研究所