【コラム】軍用跡地の新たなまちづくり、ドイツ、バーデン・バーデン Cité地区

冷戦終結が転機

ドイツにアメリカを中心とする外国の軍隊が駐屯している事実は、日本ではあまり知られていない。

終戦後、西ドイツに駐留を始めた連合軍は、その後の冷戦構造の中で、東に対峙するための軍隊へと性格を変えていった。NATO(北大西洋条約機構)の一員となり長らく防波堤の役割を果してきた西ドイツだが、1989年のベルリンの壁崩壊と冷戦終結が状況を一変させる。駐屯の必要が無くなった軍隊は本国へと引き上げ、それまで使用してきた軍用地が統一ドイツへ返還されることになった。

地元自治体にとって、軍人と家族を含めた数千~数万規模のコミュニティーを一気に失うことは経済的な痛手。しかし、それはまた再開発の大きなポテンシャルでもある。…

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◆ 松田雅央「ヨーロッパの街角から」『日経研月報』、Vol.477、2018.03.、日本経済研究所

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