パネルは社会支援イベントの際に作成したもの。ハート型の短冊には市民の想いが書かれている
© Matsuda Masahiroイベントの集合写真
© youngCaritas Zürich
肌で感じる難民の増加
あくまでドイツに住む一市民としての主観だが、ここ2~3年の間に、街で見かける難民の数が急増したように思う。駅の構内で立ち話するそういった若者達を見ながら、彼らが将来社会に適応できるのか、どのような仕事につけるのか、と考えずにはいられない。
難民は社会という平均台の上で微妙なバランスを取りながら生活している。彼らが言葉を習得し社会の一員になれるかどうか、その鍵を握るのが定住支援の内容だ。
ここではキリスト教系社会福祉団体カリタス(チューリッヒ)の青年組織”youngカリタス”の活動をレポートする。…
◆ 松田雅央「ヨーロッパの街角から」『日経研月報』、Vol.475、2018.01.、日本経済研究所