無数にある農産物直売所の中で、黒い森地方ベルクハウプテンのマークト・ショイネは特別な存在感を放っている。農産物の販売コーナー(写真)にレストランと喫茶店を併設し、屋外には子供の遊び場、情報コーナーには黒い森地方のパンフレットが並ぶ。販売する商品と使う食材は、もちろんほとんどが地元の産品で、充実した施設とグリーンツーリズムの情報発信が特徴だ。
地域の農家と広い地域から集まる客を結びつける地域連携機能、そしてグリーンツーリズムの情報提供機能を持つことから、真っ先にイメージしたのが道の駅だった。…
◆ 松田雅央「ヨーロッパの街角から」『日経研月報』、Vol.462、2016.12.、日本経済研究所