運河からベルリンテレビ塔を臨む(©Masahiro Matsuda) ドイツにおいて、2021年ほどスタートアップ企業に多額の資金が流入した年はなかった。
スタートアップ企業に対するベンチャーキャピタルの投資総額は2020年の53億ユーロから174億ユーロへと3倍の伸びを示し、投資件数も計1,160件と60%近く増えている(図1)。特に首都ベルリンは投資総額も件数も群を抜いている。
パンデミックという特異な要素が加わるなか、筆者なりの視点でスタートアップを取り巻く状況を浮き彫りにしてみたい。…
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◆ 松田雅央「ヨーロッパの街角から」『日経研月報』、Vol.525、2022.03.