
年間28億個、1時間当たりに換算すれば32万個。環境保全団体「ドイツ環境アクション」によれば、これほど多数の使い捨てカップがドイツ国内で消費され、ゴミになっている。
その何割かがリサイクルされているにしろ、途方もない資源とエネルギーの浪費には違いない。この無駄を減らすために考案されたのが、デポジットカップの仕組みだ。
今号では、循環型社会の実現に向け、テイクアウトの常識を大きく変える、テイクアウトコーヒー(Coffe To Go)のカップ再利用システムを取り上げる。…
◆ 松田雅央「ヨーロッパの街角から」『日経研月報』、Vol.513、2021.03.