【新型コロナ】近隣国との国境閉鎖を段階的に緩和

5月13日(水)】

ポーランド・ズゴジェレツの街。撮影位置はドイツ・ゲルリッツとの間に架かる国境の橋 © Matsuda Masahiro
ポーランド・ズゴジェレツの街。撮影位置はドイツ・ゲルリッツとの間に架かる国境の橋の上 © Matsuda Masahiro

ドイツは近隣9か国と国境を接しています。昔は国境検問所がありましたが、今は撤去され、人と物の移動にほとんど制限はありません。

例えば、写真はポーランド・ズゴジェレツ(zgorzelec)とドイツ・ゲルリッツ(Görlitz)との国境です。両国を隔てるナイセ川の橋の上から、ポーランド側を撮影したものです。

国境ではあっても、近隣住民にとっては県境のような感覚でしょう。散歩、買い物、仕事、余暇などで、頻繁に国境を行き来しています。

近くてリーズナブルな店があるなら、”ちょっと国境を越えて”買い物に行きますし、親しい友人が国境越しの街に住んでいるかもしれません。

そんな状況が、コロナ規制により一変しました。20年来存在しなかった国境検問所が仮設され、特別な用事や許可が無ければ国境を超えることができない状況が1ヵ月以上続いています。

<参考記事>【新型コロナ】国境閉鎖、人通りの絶えた独仏国境の街、ケール(ドイツ)

段階的に緩和

そんな社会と経済の分断が、今週末から少しづつ解消されそうです。ただし様子を見ながら段階的に。

ドイツ国内でも地域ごとに状況が異なりますし、相手国との調整も必要なので、EU全体の統一的な国境開放までは、まだまだ時間がかかります。

各国との国境閉鎖(陸路)の規制緩和予定は以下の通りです。

◆ オーストリア、スイス、フランス:5月16日(土)から緩和
-完全開放ではなく、条件を緩めて通行を認める模様

◆ ルクセンブルク:5月16日(土)から国境開放
-一切の制限が無くなる見通し

◆ オランダ:国境閉鎖継続

◆ デンマーク:この週末から緩和
-ただし、デンマーク側の対応は不明

◆ ベルギー:少なくとも6月8日(月)まで国境閉鎖継続

◆ ポーランド:少なくとも6月12日(金)まで出入国の制限継続

◆ チェコ:少なくとも6月13日(土)まで出入国の制限継続

◆ EU外の国:少なくとも6月15日(月)まで出入国の制限継続

ドイツの感染者数

:感染者 (前日比) / 死亡者 (前日比)
◆ バーデン=ヴュルテンベルク州:33,518(+159)/ 1,594(+)
◆ バイエルン州:44,802(+209)/ 2,209(+)
◆ ノルトライン=ヴェストファーレン州:35,555(+222)/ 1,473(+)
◆ ドイツ全国171,306 (+798)/ 7,634(+)
<死亡率>:4.5%
<人口100万人に占める死者数>:90.8人

【ロベルト・コッホ研究所発表】の公式データ
(2020年5月13日(水)00:00現在)

世界の感染者数

:感染者 / 回復者 / 死亡者
◆ ドイツ全国:174,098 / 148,700 / 7,861
Berliner Morgenpost 紙のコロナウイルスモニター(2020年4月7日)

【Berliner Morgenpost紙の速報値】
(2020年5月13日(水)23:00現在)


【注意】

  • ロベルト・コッホ研究所は公的機関で、発表されるデータが国の公式データとして扱われます。
  • Berliner Morgenpost 紙は、世界のデータを集め「コロナウイルスモニター」として独自の速報値を公表しています。
  • コロナウイルスモニターのデータ元:Johns Hopkins University CSSE,  WHOCDC (USA),  ECDC (Europa),  NHCDXY (China), Robert-Koch-Institut, Kreis- und Landesgesundheitsämter

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