【新型コロナ】高まる規制反対の声、頻発する反対集会

5月15日(金)】

コロナ規制の反対集会、ドイツ・カールスルーエ、2020.05.15. © Matsuda Masahiro
コロナ規制反対の小さな集会、車両はパトカー、ドイツ・カールスルーエ、2020.05.15. © Matsuda Masahiro

ドイツ全国にコロナ規制反対運動が広がっています。この写真は、私が住むカールスルーエの公園で行われた集会の様子です。

コロナ規制緩和はすでに始まっていますが、感染ピーク越えが近づき、緩和の加速を求める声が高まっています。それに対し、第二波を危惧する政府は慎重な姿勢を崩していません。

そもそもの問題として、規制のあり方に問題があるのではないかという意見があります。医療崩壊を免れたからこそ言える結果論かもしれませんが、「ここまで規制しなくてもよかったのではないか?」という考え方です。

すでに、各所で社会・経済の壊死が始まっています。「国民の健康をまもること」と「社会・経済の安定」のバランスが取れていないと感じている人は少なくありません。私もそう思います。

ここまでの対策の是非はさて置き、現状として、もっと大胆に緩和を進めるべきです。

現在は「コロナ感染対策が最優先であり、そのためにはどのような犠牲も甘んじて受け入れるべき」という考えが支配的です。反論を許さない、そんな同調圧力に強い危惧を抱きます。

自由と民主主義を守れ!

コロナ規制の反対集会、ドイツ・カールスルーエ、2020.05.15. © Matsuda Masahiro
コロナ規制反対の小さな集会、ドイツ・カールスルーエ、2020.05.15. © Matsuda Masahiro

規制反対運動の中核をなす考え方は「憲法で保障された自由を侵害されている」というものです。行動の自由を制限され、仕事の機会を奪われていることに対する抵抗といえます。

この写真の女性のプラカードに書いてあるのは:

憲法で守られた自由と民主主義

コロナ独裁ストップ

集会の主催者は、ドイツの憲法に当たる「ドイツ連邦共和国基本法(Grundgesetz für die Bundesrepublik Deutschland)」の小冊子を配布していました。

陰謀論

中には「コロナ陰謀論」を唱える人もいます。

「コロナ問題は情報操作されている。報道されているほど深刻ではない」、極端なところでは「コロナ問題は存在しない」ということのようです。

政府の世論操作はありますし、メディアの報道姿勢にも問題はありますが、陰謀とは異なるように思います。

コロナ規制の反対集会、ドイツ・カールスルーエ、2020.05.15. © Matsuda Masahiro
コロナ規制反対の小さな集会、ドイツ・カールスルーエ、2020.05.15. © Matsuda Masahiro

ドイツの感染者数

:感染者 (前日比) / 死亡者 (前日比)
◆ バーデン=ヴュルテンベルク州:33,851(+181)/ 1,628(+)
◆ バイエルン州:45,143(+163)/ 2,260(+)
◆ ノルトライン=ヴェストファーレン州:35,967(+226)/ 1,493(+)
◆ ドイツ全国173,152 (+913)/ 7,824(+)
<死亡率>:4.5%
<人口100万人に占める死者数>:93.4人

【ロベルト・コッホ研究所発表】の公式データ
(2020年5月15日(金)00:00現在)

世界の感染者数

:感染者 / 回復者 / 死亡者
◆ ドイツ全国:174,478 / 150,300 / 7,884
Berliner Morgenpost 紙のコロナウイルスモニター(2020年4月7日)

【Berliner Morgenpost紙の速報値】
(2020年5月15日(金)19:00現在)


【注意】

  • ロベルト・コッホ研究所は公的機関で、発表されるデータが国の公式データとして扱われます。
  • Berliner Morgenpost 紙は、世界のデータを集め「コロナウイルスモニター」として独自の速報値を公表しています。
  • コロナウイルスモニターのデータ元:Johns Hopkins University CSSE,  WHOCDC (USA),  ECDC (Europa),  NHCDXY (China), Robert-Koch-Institut, Kreis- und Landesgesundheitsämter

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