【5月15日(金)】
ドイツ全国にコロナ規制反対運動が広がっています。この写真は、私が住むカールスルーエの公園で行われた集会の様子です。
コロナ規制緩和はすでに始まっていますが、感染ピーク越えが近づき、緩和の加速を求める声が高まっています。それに対し、第二波を危惧する政府は慎重な姿勢を崩していません。
そもそもの問題として、規制のあり方に問題があるのではないかという意見があります。医療崩壊を免れたからこそ言える結果論かもしれませんが、「ここまで規制しなくてもよかったのではないか?」という考え方です。
すでに、各所で社会・経済の壊死が始まっています。「国民の健康をまもること」と「社会・経済の安定」のバランスが取れていないと感じている人は少なくありません。私もそう思います。
ここまでの対策の是非はさて置き、現状として、もっと大胆に緩和を進めるべきです。
現在は「コロナ感染対策が最優先であり、そのためにはどのような犠牲も甘んじて受け入れるべき」という考えが支配的です。反論を許さない、そんな同調圧力に強い危惧を抱きます。
自由と民主主義を守れ!
規制反対運動の中核をなす考え方は「憲法で保障された自由を侵害されている」というものです。行動の自由を制限され、仕事の機会を奪われていることに対する抵抗といえます。
この写真の女性のプラカードに書いてあるのは:
憲法で守られた自由と民主主義
コロナ独裁ストップ
集会の主催者は、ドイツの憲法に当たる「ドイツ連邦共和国基本法(Grundgesetz für die Bundesrepublik Deutschland)」の小冊子を配布していました。
陰謀論
中には「コロナ陰謀論」を唱える人もいます。
「コロナ問題は情報操作されている。報道されているほど深刻ではない」、極端なところでは「コロナ問題は存在しない」ということのようです。
政府の世論操作はありますし、メディアの報道姿勢にも問題はありますが、陰謀とは異なるように思います。
ドイツの感染者数
:感染者 (前日比) / 死亡者 (前日比) | |
◆ バーデン=ヴュルテンベルク州 | :33,851(+181)/ 1,628(+) |
◆ バイエルン州 | :45,143(+163)/ 2,260(+) |
◆ ノルトライン=ヴェストファーレン州 | :35,967(+226)/ 1,493(+) |
◆ ドイツ全国 | :173,152 (+913)/ 7,824(+) |
<死亡率> | :4.5% |
<人口100万人に占める死者数> | :93.4人 |
【ロベルト・コッホ研究所発表】の公式データ
(2020年5月15日(金)00:00現在)
世界の感染者数
:感染者 / 回復者 / 死亡者 | |
◆ ドイツ全国 | :174,478 / 150,300 / 7,884 |
【Berliner Morgenpost紙の速報値】
(2020年5月15日(金)19:00現在)
【注意】
- ロベルト・コッホ研究所は公的機関で、発表されるデータが国の公式データとして扱われます。
- Berliner Morgenpost 紙は、世界のデータを集め「コロナウイルスモニター」として独自の速報値を公表しています。
- コロナウイルスモニターのデータ元:Johns Hopkins University CSSE, WHO, CDC (USA), ECDC (Europa), NHC, DXY (China), Robert-Koch-Institut, Kreis- und Landesgesundheitsämter