感染防止対策は、次から次へと変更されます。一般市民がすべて把握することは到底無理で、かく言う私にも理解できない点が多くあります。
また、内容が分かっても「いったい何のため?」「それは違うでしょう!」と感じることが少なくありません。
以下は、BW州(バーデン=ヴュルテンベルク州)の感染防止対策の現状です。
BW州
在ミュンヘン日本国総領事館のメールマガジン(第700号)より
1.世帯を同一にしない人の車に乗る際は、医療用マスクの着用義務が生じる。カップルは、居住地が異なる場合でも同一の世帯と考える。
2.イースター期間中は、非常ブレーキ(過去7日間の人口10万人あたりの新規感染者数(以下「基準値」)が100を超えた)時の人数制限の強化はなされず、14歳未満を含まない最大5名までの2世帯が集まることができる。ただし、各自治体は、非常ブレーキとして外出禁止等のその他の措置を講じることができる。
3.迅速検査による陰性結果が求められる場合は、専門的に教育を受けた第三者の監督の下で実施された検査を受けなければならない。
4.安定的に基準値が50を下回った自治体では、図書館および資料館を通常どおり開館させることができる。
5.書店は「生活必需品を販売する小売店」の分類から外れ、その他の小売店と同様に予約(クリック&コレクトあるいはクリック&ミート)でのみ訪問可能。
5.の書店に関する変更は、3月22日に出された、ノルトライン=ヴェストファーレン州の高等裁判の判断が影響しているように思います。(過去の記事)
シュトゥットガルトの場合
以下は、BW州(バーデン=ヴュルテンベルク州)の州都シュトゥットガルトの最新規則です。より具体的な内容です。
在ミュンヘン日本国総領事館のメールマガジン(第701号)より
28日、シュトゥットガルト市は、同市における基準値が26日時点において3日連続で10万人当たりの感染者数が100を超えたことに鑑みて、州令に則り非常ブレーキを発動させることを決定しました。この措置は、31日より実施されます。なお、右数値が連続で100以下5日間となった場合には、同措置が解除されるとのことです。
具体的な制限措置は以下のとおりです。
※シュトゥットガルト市のHP
1 博物館、美術館、ギャラリー、動物園および植物園、公共の場の記念碑の閉鎖
2 余暇およびアマチュアのスポーツ活動のためのスポーツ施設の利用禁止
3 小売店および市場の予約制での営業の停止。生活必需品を取り扱う店舗は引き続き営業が可能。
4 ネイルケア、マッサージ、タトゥー、ピアッシングおよび非医療目的のフットケア施設およびこれらと同等の非医療目的の身体接触を伴うサービス施設の閉鎖
5 理髪店の閉鎖
6 日焼けサロンの閉鎖
7 音楽学校、芸術学校、青少年向けの芸術学校は、オンラインでのみ授業を実施可能となる
「閉めて、開けて、閉めて…」これをいつまで繰り返せばいいのでしょう?規則変更に振り回される小売店と消費者は大変です。
ドイツの感染者数
感染者数(前日比) / 7日間-感染率 / 死亡者数 |
2,782,273 (+9,872)/ 134 / 75,913 |
- 【ロベルト・コッホ研究所発表】の公式データ (29.March.2021, 00:00)
- ロベルト・コッホ研究所は公的機関で、発表されるデータが国の公式データとして扱われます。
※過去7日間の10万人あたりの新規感染者数( 7日間-感染率、基準値とも呼ばれる )の全国地図(ロベルト・コッホ研究所)
「7日間-感染率」の計算方法
- 例えば、ある地域で過去7日間に「500人」の新規感染者が出たとする。
- その地域の人口が30万人であれば、人口割合は「30万/10万=3」。
- 7日間-感染率は500/3=167
※各州における制限措置(ドイツ連邦観光局ウェブサイト)
(州名を選択し、次の画面で「Allgemein」をクリック)