【4月20日(月)】
待ちに待ったコロナ規制の緩和が始まり、ここ1ヵ月絶えていた人出が街に戻ってきました。第一弾として、今日から売り場面積800㎡以下の小売店は営業解禁です。
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売り場面積800㎡以下ということは、デパートや量販店などは適用外で、解禁は中小の小売店に限定されます。
私の住むカールスルーエのような都市では、小売店の閉店時間は通常20時です。もっと遅くまで店を開けてもいいのですが、社会習慣としてこの時間に閉める店がほとんど。近隣の店が閉まれば客足も落ちますので、閉店時間はだいたい横並びです。
店側も様子を探っている段階で、通常より早く閉店するところが多いようです。
感染防止対策の責任
神経を使うのが、従業員と顧客の健康を守るための感染防止対策。今のところ、人々が堰を切ったように大挙して外出する「外出爆発」は起きていませんが、店内は密集空間になりやすいので、注意が必要です。
大まかなガイドラインは政府から示されましたが、個々の対策は店の判断に任されています。扱う品も店の特徴も異なりますから当然でしょう。
冒頭の写真はスポーツ用品店です。入り口を入ったすぐのところに、客用の消毒液が置かれています。「1.5mの距離を空けてください」の注意書きはどの店にも共通します(店によっては2m)。
この店は、濃厚接触を少しでも防ぐため「支払いはカードのみ」としています。
こちらの手芸店では、注意事項を書いたオリジナルのプラカードを作っています。
特徴的なのは「必ず(備え付けの)買い物かごをご利用ください」の注意書き。おそらく、その都度かごの持ち手を消毒しているのではないでしょうか。
防ぎにくい、入店待ちの行列
小売店にとって難しいのが、入店待ちの行列への対応です。
この写真はアイス屋で、持ち帰りのカウンターのみ営業しています。普通であればカウンターの前に多数の客が並びますが、密集は避けなければなりません。
そこで、店の前の歩道にテープを張り、そこに並んでもらう仕組みです。もちろん社会的距離を保って。
写真の時間帯は客が少なかったので並んでいませんが、客の多い時間帯はかなりの長蛇になるはずです。
ドイツの感染者数(前日比)/ 死亡者数(前日比)
◆ バーデン=ヴュルテンベルク州
:28,253 (+370)/ 982(+14)
◆ バイエルン州
:37,849(+442)/ 1,286(+32)
◆ ノルトライン=ヴェストファーレン州
:28,971 (+500)/ 857(+43)
◆ ドイツ全国
:141,672 (+1,775)/ 4,404(+110)
- 【ロベルト・コッホ研究所発表】の公式データ(2020年4月20日(月)00:00現在)
- 死亡率:3.1%。
- 人口100万人に占める死者数:52.0人。
世界の感染者数 / 回復者数 / 死亡者数
◆ ドイツ全国
:146,653 / 91,500 / 4,706
- 【 Berliner Morgenpost紙の速報値】(2020年4月21日(火)00:00現在)
- データ元:Johns Hopkins University CSSE, WHO, CDC (USA), ECDC (Europa), NHC, DXY (China), Robert-Koch-Institut, Kreis- und Landesgesundheitsämter
【注意】
- ① ロベルト・コッホ研究所は公的機関で、発表されるデータが国の公式データとして扱われます。
- ② Berliner Morgenpost 紙は、世界のデータを集め「コロナウイルスモニター」として独自の速報値を公表しています。