
郊外ではちょっと難しいが、都市に住むなら自家用車がなくても日常生活に困らないのがドイツ。
かくいう私もこれまでずっと車を持たず、もっぱら自転車と公共交通で暮らしてきた。自宅が事務所なので通勤はなく、維持費、駐車場代などを考えるとあえて車を持つ理由が見当たらない。
それでも車があれば便利なのは事実で、妻が日本の運転免許をドイツで書き換えたのを機に、地元カールスルーエ市のカーシェアリング「シュタットモバイル(Stadtmobil)」に夫婦で加入した。
カーシェアリングは、ごく簡単に書くなら自家用車の共同利用。…
◆ 松田雅央「ヨーロッパの街角から」『日経研月報』、Vol.417、2013.03.