12月24日、クリスマスの夜、友人に誘われ社会福祉法人ディアコニーが主催する「恵まれない人のための夕食会」にお邪魔した。
日の暮れた午後6時過ぎ、会場となる介護施設の多目的ハウスはすでに満席。それぞれに飲み物と食べ物のクーポン券が渡され、夕食を前に菓子をつまみながら歓談に興じていた。用意されたクーポン券200枚のうち、この時点で約80枚が配布されていたそうだ。
私がここを訪れたのはジャーナリストとしてドイツの社会的弱者支援に興味があったからだが、抱いていたイメージと実際はかなり違っていた。…
◆ 松田雅央「ヨーロッパの街角から」『日経研月報』、Vol.416、2013.02.