【雑誌論文】旧東ドイツのまち改造プロジェクト② ~ ベルリン郊外の大型団地縮小 ~ 2007年08月

減築・改築後のアパート 。1階部分の店舗は改築されていない、ベルリン ©MATSUDA, Masahiro
減築・改築後のアパート 。1階部分の店舗は改築されていない、ベルリン ©MATSUDA, Masahiro

 前回ベルリンを訪れたのは今から7年前。東西ドイツ統一から10年を経た頃だった。当時のべルリン市街地は大型建設プロジェクトが目白押しでまち全体が巨大な工事現場のように感じられた。埃っぽいが躍動感に溢れたこのベルリン復興期にひとつの区切りをつけたのが、昨年のベルリン中央駅完成であろう。

 対照的に郊外の住宅地、とりわけ旧東ベルリン地区の大型団地は現在も再開発の真っ只中にある。人口の流出が続く新州(旧東ドイツの5州)と違いベルリンの人口はほとんど減っていないが、それはあくまで旧東西ベルリンを合わせての話し。旧東ベルリン地区に限れば人口は新州同様大幅に減少しており、有効な手立てを講じなければ財政負担だけが膨らみ続ける。

 旧東ベルリン地区の中でも、特にマーツァーン=ヘラースドルフ区の大型団地は状況が厳しい。戦後大量に建設されたプレハブ式アパートの居住環境は西側の基準からすると満足できる質になく、1989年から2000年にかけておよそ25%の住民が同地区を離れてしまった。

 本稿では連邦主催のコンペ 「まち改造-東」で1位を受賞したベルリン・マーツァーン=ヘラースドルフ区に着目し、余剰住宅・施設削減とまちの再生を目的とする旧東ドイツのまち改造プロジェクトの現状を検証してみたい。

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◆ 松田雅央「ドイツ環境レポート(第63回)」『日経研月報』, 第350号, p28-37, 2007.08.

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