A5の架線工事(9月24日撮影)。区間は5.1キロ、建設費は15億ユーロ
© Matsuda Masahiro充電装置の脇に停車したスカニアのEV路線バス。屋根の上の装置を使うが 、充電は停車中に行う
© Matsuda Masahiro
トラックと列車のハイブリッド
ドイツ南西部の主要高速道路「A5(アウトバーン5号線)」を走っていたときのこと、フランクフルト近郊で珍しい工事に出くわした。それは老朽化対策でも拡張工事でもなく、高速道路には縁のないはずの架線工事(写真1)だった。EU(欧州連合)は二酸化炭素と大気汚染物質の大幅な排出削減を各国に求めており、自動車産業の出した答えのひとつが、この“e-ハイウェイ”構想である。…
◆ 松田雅央「ヨーロッパの街角から」『日経研月報』、Vol.485、2018.11.