❚ 3月24日(火)の出来事
❚ 街の様子

厳しい外出制限が敷かれていますが、想像していたより多くの人が街を歩いています。営業しているのは薬局、スーパー、テイクアウトできる飲食店に限られますが、人出は日曜・祝日より多いですね。
日本と違いドイツの小売店・サービス業は、コロナ騒動に関係なく日曜・祝日の営業が禁止されています。飲食店やガソリンスタンド、駅・空港構内の店舗は例外で、ほとんどの小売店・サービス業の店は閉まります。そのため、イベントや祭りでもない限り日曜・祝日の中心市街地は閑散としたものです。
あくまで「それに比べれば多い」という話ですが、見かけるのは食料品や医薬品の買い物客、ジョギングする人、散歩する人など。人が街に出る用事って、たくさんあるものだと改めて思いました。そういった外出まで制限するのは、かなりの無理があります。
「なるべく家に留まろう!」という呼びかけの意義は理解できますが、そこまで制限すると、今度は別の問題が浮き上がってきます。運動不足による体調不良、閉じ込められるストレスによる家庭内の不和、そして、ただでさえ冷え切っている世の中の雰囲気をさらに凍り付かせます。私は、家に閉じこもるより「他人に配慮し理性的な行動を心掛けた外出」に賛成です。
❚ マスクはまだまだ少数派
元々、ドイツ人には医療機関以外でマスクをする習慣がありません。理由は分かりませんが、日常の着用に強い抵抗があるようです。しかしながらこういった状況になり、マスクをする人が徐々に増えてきました。日本人を含めた東アジア系の人や高齢者の着用率も高いですね。
マスクでなく、マフラーで口元を覆っている人もいますが、それなら早急にマスクを入手するべきです。「品切れで買えないなら、自分でマスクを作る」の日本人にならい、ドイツでもマスクのDIYが普及するかもしれません。
近所のスーパーのレジ係もマスクをしていました。他の店員は付けていなかったので、店の統一規則ではなく個人の判断なのでしょう。レジ付近の床には1.5mの距離を示すテープが張られていました。先週は無かったものです。支払いの際、前のお客さんに接近しそうになり、すかさず「距離を取るように」と店員から言われました。

❚ やっと行き渡ったトイレットペーパー
スーパーでトイレットペーパーコーナーを見たところ、商品が山積みされていました。先週は「入荷後数時間で売り切れ」という感じでしたが、買い溜めも一段落したようです。これはあくまで私の肌感覚ですので、明日また確かめてみます。
真っ当な理由があって始まった買い溜めではないので、そこそこの量が家庭に備蓄され、スーパーの棚に十分量あるという安心感が広がれば、おのずと収まる騒動だと思います。
余計な心配ですが、買い溜めが一段落したこの後、反動でトイレットペーパーの売り上げが大きく落ち込むのではないでしょうか。一人の人間が使う量はだいたい決まっているし、腐るわけでもありませんから。メーカーにとっては、ありがた迷惑の特需だったのではないでしょうか。

❚ ドイツのCOVID-19感染者数(前日比)/ 死亡者数(前日比)
⇒ ロベルト・コッホ研究所発表 (2020年3月24日(月)00:00現在)
- バーデン=ヴュルテンベルク州:5,348(+1,537)/ 30(-4)
- バイエルン州:5,754 (+862)/ 30(-7)
- ノルトライン=ヴェストファーレン州:6,318 (+703)/ 33(+5)
- ドイツ全国:27,436 (+4,764)/ 114(+28)
*感染者数は依然、爆発的な増加を続けています。
*死亡率(感染者数に占める死亡者数の割合)は0.42%です。
*死亡者数の総計が前日より減っている場合があります。これはおそらく、集計時の誤りを修正したものだと思われます。