【コラム】 世紀の大洪水 -ドナウ川、エルベ川-

1階が水没したパッサウ市役所。壁の刻みは洪水の記録。史上最高となった今回の水位(水跡の上端)には「2013-03.06」の手書き文字が見える、ドイツ・パッサウ、2013.06.11. © Matsuda Masahiro
1階が水没したパッサウ市役所。壁の刻みは洪水の記録。史上最高となった今回の水位(水跡の上端)には「2013-03.06」の手書き文字が見える、ドイツ・パッサウ、2013.06.11. © Matsuda Masahiro

5月からの長雨で、ドイツ・チェコ・オーストリアのドナウ川・エルベ川流域に甚大な被害が出ている。同地域は世紀の大洪水と呼ばれた2002年にも被害を受けており、わずか11年での水害再来に住民と自治体のショックは大きい。被害総額はドイツだけで100億ユーロを超える。

私がドナウ川沿いにあるドイツの観光都市パッサウを訪れたのは6月11日。つい1週間前には旧市街地の石畳を濁流が覆い、水位はついに過去最高の12.9mを記録したが、この日は一番低い警戒レベルまで下がっていた。

川沿いに建つ歴史的建造物の市役所も被害を受け、水に浸かった古い窓枠が修理のため運び出されるところだった(写真)。…

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◆ 松田雅央「ヨーロッパの街角から」『日経研月報』、Vol.421、2013.07.

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