❚ 3月23日(月)の出来事
❚ 街の様子
ドラッグストアの入り口に置かれた注意書き:「トイレットペーパー品切れ! 現在、殺菌関連商品の在庫はありません。皆様のご理解をお願いいたします」(3月19日撮影)
© Matsuda Masahiro
「外出制限」と「外出禁止」は似ていますが、内容は違います。そして制限と禁止では、市民に与える心理的な負担にも差があると思います。私が「外出制限」から連想する言葉は、不便や我慢など。「外出禁止」から連想するのは、軟禁、都市封鎖など。やはりかなり違います。
現在のところは「外出制限というガイドライン」に沿って、外出を控える『モラル』を強く求められている状況です。私の理解するところでは「外出はOK。ただし、あくまで1人、あるいは家族・同居者・付き添いは良い」。例えば1人で散歩したり運動するのは構わないわけです。1人で散歩するなら感染要因はかなり潰せるので、ずっと家に籠っているより格段に健康的です。
複数人が集まることは禁止で、パーティーなどはもっての外。この点は罰則もあるので強制力があります。実際、戸外を多人数で歩いていて警官に見つかった場合、どのように扱われるかはちょっとわかりません。多分、取り締まる側も試行錯誤ですので、ケースバイケースということになりそうです。とりあえず2週間の限定措置ですが、何しろ初めてのことですので、どうなることやら。
なお、このガイドラインより厳しい条例や州令を発令している自治体や州があります。そういった地域では個別の条例や州令が優先されることになると思います。
❚在ミュンヘン日本国総領事館のメールマガジン第576号より
3月22日,メルケル首相は新型コロナウイルスの更なる拡散を防止するため,連邦政府と各州政府の間で合意した新たなガイドラインを発表しました。
【新たなガイドライン】
1 同居家族等以外の他人との接触は絶対に必要な最低限とすること。
2 公共空間において,他人との距離を必ず最低1.5メートル,可能であれば2メートル以上とること。
3 公共空間における滞在は,単身か,または家族以外の1名,または家族の同伴に限り認められる。
4 職場への通勤,緊急時ケア(託児,高齢者介護等),買い物,通院,試験や会議等重要な日程,他者の支援,個人によるスポーツ,屋外での新鮮な空気を吸うための運動やその他必要な活動のための外出は,引き続き認められる。
5 ドイツにおける深刻な状況に鑑み,グループによるパーティーは,公共の場所か私的な空間(住居)かを問わず許容されない。秩序局または警察が取り締まり,違反行為には罰則が適用される。
6 すべての飲食店は閉鎖する。ただし配達サービスや持ち帰り等により,個人が自宅で飲食するための料理の販売は例外。
9 上記の措置の適用期間は最短2週間とする。
ドイツ連邦政府プレスリリース(原文)
❚ ドイツのCOVID-19感染者数(前日比)/ 死亡者数(前日比)
⇒ ロベルト・コッホ研究所発表 (2020年3月23日(月)00:00現在)
- バーデン=ヴュルテンベルク州:3,811(+4)/ 34(+13)
- バイエルン州:4,892 (+1,242)/ 37(+16)
- ノルトライン=ヴェストファーレン州:5,615 (+2,070)/ 28(+22)
- ドイツ全国:22,672 (+4,062)/ 86(+31)