【新型コロナ】陽気に誘われ、街行く人が増えています

4月4日(土)の出来事】

カールスルーエ城公園前の広場でくつろぐ市民。それぞれ密集しないよう気を付けている。4月2日(木)夕方 © Matsuda Masahiro
カールスルーエ城公園前の広場でくつろぐ市民。それぞれ密集しないよう気を付けている。4月2日(木)夕方 © Matsuda Masahiro

このところの陽気で、街を歩く人の数が増えているようです。ほとんどの店舗は閉まっていますから、ショッピング目的ではなく、他の用事か、あるいは散歩、運動ということになります。

公園の様子は写真の通り。この季節のこの陽気であれば、コロナが無かったとしてもこのくらいの市民が集まります。ただ違うのは、芝生に陣取るグループ同士が、互いに微妙な距離を取っていること。

ドイツの状況を考えると、私はこれでいいと思います。他人と自分の健康に配慮して「適切であろう距離」を保って春を楽しむ、これが大人の対応でしょう。ずっと家に籠っているのでは、精神的にも身体的にも不健康です。

同調圧力には疑問

カールスルーエ城公園の裏は施錠されている。しかし、広々とした公園の立ち入り禁止に意味はあるのだろうか? © Matsuda Masahiro
カールスルーエ城公園の裏は施錠されている。しかし、広々とした公園を立ち入り禁止にする意味はあるのだろうか? © Matsuda Masahiro

メディアでは「とにかく家に留まって、外に出ないで!」という呼びかけが盛んに行われています。医療関係者、政治家、あるいは著名人の登場するCMなど。特に、コロナで親近者を亡くした方が涙ながらに訴える姿はグッときます。

私自身、身近な人が亡くなったらそう訴えるかもしれません。それを承知で書きますが、家から出てはいけないという昨今の同調圧力には大きな疑問を感じます。さらに書くならば、すべての施設、ほとんどの店舗を閉める政策にも賛成できません。

あくまで医療のことが分からない一市民としての意見ですが、社会も経済もすでに緩慢な壊死が始まっているようです。ドイツの場合は個人や事業者の経済損失に対する補填・補償がある程度充実していますが、それでも失われるものが大き過ぎます。

目指すところは?

幸いなことに、ドイツの医療はイタリア、スペイン、フランスに比べ重症患者を受け入れる余力がまだあり、おそらく医療崩壊は起こらないとされています。そういった余裕があるから書ける話、ということも分かっています。

施設・店舗の全面閉鎖は劇薬です。これは期間を定め、しかも短期間に止めるべきものです。なし崩しに「あと2週間」「あと1ヵ月」…のように延ばすものではありません。

コロナの撲滅が不可能で、ある程度許容していかなければならないのならば、「目指すべき小康状態」とはどういったものなのか。インフルエンザやコロナ以外の肺炎の死亡者数と比較して、どの程度を許容すべきなのか。

先のことは誰にも分かりませんが、それでも幾つかのシナリオを立てるべきだと思います。

ドイツの感染者数(前日比)/ 死亡者数(前日比)

◆ バーデン=ヴュルテンベルク州
:17,014 (+955)/ 316(+31)
◆ バイエルン州
:21,908 (+1,671)/ 349(+42)
◆ ノルトライン=ヴェストファーレン州
:17,885 (+1,279)/ 200(+22)
ドイツ全国
:75,778 (+6,082)/ 1,158(+141)

  • 【ロベルト・コッホ研究所発表】の公式データ
    (2020年4月4日(土)00:00現在、10:10発表)
  • 感染者数の増加スピードは依然高止まり。
  • 死亡者数の増加スピードは高止まり。
  • 死亡率(感染者数に占める死亡者数の割合)は1.5%。
  • 人口100万人に占める死者数は 13.8人。

世界の感染者数 / 回復者数 / 死亡者数

◆ ドイツ全国
:92,150 / 26,007 / 1,330

Berliner Morgenpost 紙のコロナウイルスモニター(2020年3月27日)
Berliner Morgenpost 紙のコロナウイルスモニター(2020年3月27日)

【注意】

  • 感染者数に関するデータは、統計を取る機関によってバラツキがあります。感染拡大スピードが速く、値が刻々と変化するからです。またデータの集計方法によっても違いが生じます。
  • ① ロベルト・コッホ研究所は公的機関で、発表されるデータが国の公式データとして扱われます。
  • ② Berliner Morgenpost 紙は、世界のデータを集め「コロナウイルスモニター」として独自の速報値を公表しています。
  • データ集計の性格上、この2者の値が同じになるとは限りません。

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