【コラム】安心、信頼、そして希望 -ドイツの新型コロナ対策 -

平日も人気のない小学校、カールスルーエ、2020.04.15. © Matsuda Masahiro.
平日も人気のない小学校、カールスルーエ、2020.04.15. © Matsuda Masahiro.

 ドイツのロベルト・コッホ研究所の集計によると、4月19日現在、ドイツ国内の新型コロナ感染者は139,897人、死者は4,294人に上る。直近の10日間を見ると一日平均220人が亡くなっており、日本とは別の次元でコロナ禍と戦っている。

 それでもドイツはベッド数に余裕があり、今後も医療崩壊はなさそうだ。なにより拡大スピードが鈍っており、感染ピーク越えが視野に入ってきた。

 一方、感染者が加速度的に増える日本の状況は、およそ一ヶ月前のドイツを連想させる。この先、日本がどのような道を辿るのか予測はできないが、ドイツは国の規模、医療の質、社会の民度で比較し得る国であり、さまざまな示唆が得られると思う。

 本稿ではドイツの対策を社会・経済・政治的な側面から捉え、日本が参考にできる点を探ってみたい。…

微妙な「社会的距離」を保ちながら公園で春の陽気を楽しむ人々、カールスルーエ、2020.04.02. © Matsuda Masahiro
微妙な「社会的距離」を保ちながら公園で春の陽気を楽しむ人々、カールスルーエ、2020.04.02. © Matsuda Masahiro

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◆ 松田雅央「ヨーロッパの街角から」『日経研月報』、Vol.503、2020.05.

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