【新型コロナ】イベント解禁、合唱もOK、ただし100名以下

5月23日(土)】

ベルリン・フィルハーモニー © Matsuda Masahiro
ベルリン・フィルハーモニー © Matsuda Masahiro

コロナ規制の緩和が急速に進んでいます。小売店もサービス業も、十分な感染防止対策をとれば営業可能です。

人により、規制緩和に対する立ち位置は異なります。社会経済が止まっても職が安定し給与も減らない人は、強い規制を求めることができるでしょう。しかし、規制によって生活に困窮する人は、そういうわけにはいきません。医療関係者であっても立場が分かれます。

緩和の遅れている代表的な分野が、イベントや文化活動です。例えばサッカー、観劇、フェスティバルなど、大人数が密集する催しは強く規制されています。ちなみに、サッカーのブンデスリーガはシーズンを再開しましたが、試合は無観客です。

6月1日(月)から100名までOK

このままでは産業や社会活動が死滅してしまいますので、規制の継続を求める側と一層の緩和を求める側とで、せめぎあいが続いています。

それを調整するのが政治の役目であり、連邦政府や州政府が規則を作ります。

私の住むバーデン=ヴュルテンベルク州であれば、6月1日(月)から100名までの催しが可能になります。

具体的には、誕生パーティー、結婚披露宴、洗礼式、コンサートなど。

7月1日(水)からは、上限500人となる予定です。

さらに大人数の集まる催し、例えば祭りなどは8月31日まで禁止です。

<参考記事>放送局SWRのニュース

合唱の練習も解禁

条件内であれば、プロ、アマに関わらず、音楽活動ができるようになります。ここにはオーケストラや合唱の練習、演奏会なども含まれます。

ただし、規則が非常に細かい!

例えばバーデン・コーラス連盟(Badischer Chorverband 1862 e. V.)の作成した資料に、練習の際の細かい条件が書かれています。

「参加者一人当たり、約5㎡の広さを確保」「会場の除菌、換気」「参加者の名前、連絡先の記録」「会場が条件を満たしていることを確認し、保健所から許可をもらう」などなど。

規則を作っているのは州の文化省ですが、お役所仕事のため、一般人には分かりにくい内容です。また、必ずしも現場の事情に詳しい人が作っているわけではないので、内容に矛盾や穴もあります。

各種の連盟が、そういった問題点をフォローし分かりやすく説明してくれています。

<同テーマに関する直近の記事>
【新型コロナ】規制緩和、5月11日からの第三弾詳細、バーデン=ヴュルテンベルク州(5月10日)

ドイツの感染者数

 :感染者 (前日比) / 死亡者 (前日比)
◆ バーデン=ヴュルテンベルク州:34,345(+171)/ 1,692(+12)
◆ バイエルン州:46,132(+108)/ 2,367(+9)
◆ ノルトライン=ヴェストファーレン州:37,139(+129)/ 1,555(+8)
◆ ドイツ全国177,850 (+638)/ 8,216(+32)
<死亡率>:4.6%
<人口100万人に占める死者数>:97.8人

【ロベルト・コッホ研究所発表】の公式データ
(2020年5月23日(土)00:00現在)

世界の感染者数

 :感染者 / 回復者 / 死亡者
◆ ドイツ全国:179,945 / 159,716 / 8,261
Berliner Morgenpost 紙のコロナウイルスモニター(2020年4月7日)

【Berliner Morgenpost紙の速報値】
(2020年5月23日(土)19:00現在)


【注意】

  • ロベルト・コッホ研究所は公的機関で、発表されるデータが国の公式データとして扱われます。
  • Berliner Morgenpost 紙は、世界のデータを集め「コロナウイルスモニター」として独自の速報値を公表しています。
  • コロナウイルスモニターのデータ元:Johns Hopkins University CSSE,  WHOCDC (USA),  ECDC (Europa),  NHCDXY (China), Robert-Koch-Institut, Kreis- und Landesgesundheitsämter

 

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