【新型コロナ】コロナ警告アプリ、3週間で1,500万ダウンロード

7月12日(日)】

コロナ警告アプリ、PR、2020.07.09. © Matsuda Masahiro
コロナ警告アプリ、PR、2020.07.09. © Matsuda Masahiro

6月16日から、コロナ警告アプリ「Corona-Warn-App」のダウンロードが可能となりました。ダウンロード回数は3週間で約1,500万。ドイツの人口は8,315万ですから、その時点でおよそ5.5人に1人が利用という計算になります。

アプリの仕組み

アプリ利用の目的は感染の連鎖を断ち切ることです。スマホのブルートゥース機能を使い、匿名で利用できるのが大きな特徴といえます。アプリのダウンロードと利用は任意で、もちろん無料です。

感染していることが分かった人には、医療機関からコード番号が送られてくるので、それをアプリに入力します。

コロナ警告アプリ、開発実験風景 © StN.de
コロナ警告アプリ、開発実験風景 © StN.de

アプリに警告が表示されるのは感染者が2m以内に15分間以上いた場合です。従って、単にすれ違っただけで警告が出るわけではありません。

例えば列車で隣り合わせに座るようなケースが考えられます。写真は列車内を想定したアプリの開発実験風景です。

レストランのテーブル席、右のテーブルに置かれているプレートには「ここに座らないでください」と書かれている、シュトゥットガルト、2020.07.04. © Matsuda Masahiro
レストランのテーブル席、右のテーブルに置かれているプレートには「ここに座らないでください」と書かれている、シュトゥットガルト、2020.07.04. © Matsuda Masahiro

飲食店でも感染者の近くに滞在する可能性はあります。ただし、飲食店では他の客と近接して座らないよう配慮されていますので、可能性は少なそうです。

飲食店では他の客との距離が1.5m以上離れるようにテーブルが置かれ、もしテーブルが固定されている場合は、テーブルを間引きするなどの工夫をしています。

警告の内容

コロナ警告アプリ、スマホ画面、2020.07.09. © Matsuda Masahiro
コロナ警告アプリ、スマホ画面、2020.07.09. © Matsuda Masahiro

私も3週間以上アプリを利用していますが、ずっと低リスク「Low Risk」のままです。

緑の部分に書かれている内容は:

  • 低リスク
  • 今まで感染者との接触はありません
  • アプリはこの2週間機能しています
  • アップデートは本日07:12

警告画面がどのようなものなのか、実際に見たことはないのですが「注意事項」「医療機関、保健所の連絡先」「ホットラインの情報」などが表示されることになっています。

最重要事項はプライバシー保護

アプリはGPSを利用しておらず、プライバシー保護に配慮した「データ分散型」です。個人情報が記録に残ることもありませんし、2週間以前のデータはスマホ内から消去されます。

開発に時間がかかったのは、プライバシー保護に最善の注意を払ったためと発表されていますが、それにしても遅きに失した感は否めません。

このアプリが最も必要だったのは、感染者増加のピークを越えた5月初旬以前ということがいえます。

コロナ問題に対するドイツの対策は、おおむね早めに実施されています。ドイツの技術力をもってすれば、アプリの開発に関する技術的なハードルがそれほど高かったとも思えません。

この点は残念ですが、今後感染拡大の波が再来した際に効果が期待されます。


ドイツの感染者数

 :感染者 (前日比) / 死亡者
◆ バーデン=ヴュルテンベルク州:36,041(0)/ 1,837
◆ バイエルン州:49,204(+20)/ 2,612
◆ ノルトライン=ヴェストファーレン州:44,915(+127)/ 1,704
◆ ドイツ全国198,804 (+248)/ 9,063
<死亡率>:4.6%
<人口100万人に占める死者数>:109.0人

【ロベルト・コッホ研究所発表】の公式データ
(2020年7月12日(日)00:00現在)

世界の感染者数

 :感染者 / 回復者 / 死亡者
◆ ドイツ全国:199,896 / 184,414 / 9,071
Berliner Morgenpost 紙のコロナウイルスモニター(2020年4月7日)

【Berliner Morgenpost紙の速報値】
(2020年7月12日(日)18:00現在)


【注意】

  • ロベルト・コッホ研究所は公的機関で、発表されるデータが国の公式データとして扱われます。
  • Berliner Morgenpost 紙は、世界のデータを集め「コロナウイルスモニター」として独自の速報値を公表しています。
  • コロナウイルスモニターのデータ元:Johns Hopkins University CSSE,  WHOCDC (USA),  ECDC (Europa),  NHCDXY (China), Robert-Koch-Institut, Kreis- und Landesgesundheitsämter

 

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