
4月半ば、夏季オリンピック開催をおよそ100日後に控えたパリを訪れた。トライアスロンの水泳が行われるセーヌ川の水質や、都心で開催される開会式の警備の難しさなど、競技以外でも話題に事欠かない大会である。今回は開催準備の進むパリから、期待と不安の入り混じる現地の空気感をお伝えしたい。
清潔になったパリ
筆者が最初にパリを訪れたのはおよそ30年前。それから、折あるごとに足を運んでいる。いうまでもなく世界有数の観光地であり、まちづくりや交通政策でも特筆すべきものがある。2015年に起きた同時多発テロの話題を含め、本誌コラムでも何回か取り上げてきた。…
◆ 松田雅央「ヨーロッパの街角から」『日経研月報』、Vol.544、2024.06.

