【コラム】変革への期待 ~フランス大統領選挙~

前回取り上げたドイツ大統領の権限が中立的権力なのに比べ、隣国フランス大統領の権限は強大だ。大統領には首相の任免権や議会の解散権が与えられ、非常時ともなれば独裁的な権限を行使できる。

また直接選挙で選ばれ、死亡するなど特別な事情がない限り任期中の交代がないのもドイツとは違う。選挙後5年の国の行く末はまさに大統領の双肩にかかっている。

5月6日に実施された第2回投票(決選投票)は再選を狙うサルコジ候補(国民運動連盟)とオランド候補(社会党)の対決となった。4月22日の第1回投票ではサ候補が27.2%、オ候補が28.6%の票を獲得し、選挙戦は最後まで先を走るオ候補と追い上げるサ候補という構図で進んだ。…

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◆ 松田雅央「ヨーロッパの街角から」『日経研月報』、Vol.408、2012.06.

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