【新型コロナ】イースター休暇、観光産業には厳しい春

4月6日(月)の出来事】

ブリエンツ(スイス)の春の風景、2019年4月撮影 © Matsuda Masahiro
ブリエンツ(スイス)、2019年4月撮影。春はハイキングを楽しむ観光客で賑わう季節ですが、今シーズンは寂しくなりそうです © Matsuda Masahiro

ヨーロッパでは、多くの国でもうすぐイースター休暇が始まります。ドイツの場合、暦上の休日は4月10日(金)~13日(月)までの4連休です。学校の休みはもう少し長く、子供たちにとってイースターは短い春休みといった感じでしょう。

ただ、これはコロナが無ければの話。今シーズンは学校の休校が、少なくとも19日まで続きます。かといってどこかへ遊びに行くわけにもいかず、子供たちにとっては不完全燃焼になりそうです。

今年のイースターは遠出の旅行ができませんので、観光産業は大きな打撃を受けます。特に、観光地の収入はほぼ完全なゼロとなるはずです。イースター休暇期間の売り上げは年間の15%に当たります。

イースター休暇は諦めざるを得ませんが、一日も早い外出制限の緩和が待たれます。

ちなみに、お隣のオーストリアでは店の営業禁止を段階的に解くなど、規制措置の緩和を始めるそうです。

普通列車の車内。4月5日(日)15:00撮影。乗客の多い時間帯ではありませんが、いつもに増して利用者はまばら © Matsuda Masahiro
ドイツ鉄道の普通列車。4月5日(日)15:00撮影。乗客の多い時間帯ではありませんが、いつもに増して利用者はまばら。コロナの影響で、鉄道利用者は通常の15%にまで落ち込んでいます © Matsuda Masahiro

ドイツの感染者数(前日比)/ 死亡者数(前日比)

◆ バーデン=ヴュルテンベルク州
:19,395 (+781)/ 387(+20)
◆ バイエルン州
:24,974 (+1,128)/ 437(+41)
◆ ノルトライン=ヴェストファーレン州
:19,384 (+649)/ 255(+10)
ドイツ全国
:95,391 (+3,677)/ 1,434(+236)

  • 【ロベルト・コッホ研究所発表】の公式データ
    (2020年4月6日(月)00:00現在、08:05発表)
  • 感染者数の増加スピードは減少傾向。
  • 死亡者数の増加スピードは高止まり。
  • 死亡率(感染者数に占める死亡者数の割合)は1.5%。
  • 人口100万人に占める死者数は 17.1人。

世界の感染者数 / 回復者数 / 死亡者数

◆ ドイツ全国
:102,024 / 36,081 / 1,695

Berliner Morgenpost 紙のコロナウイルスモニター(2020年3月27日)
Berliner Morgenpost 紙のコロナウイルスモニター(2020年3月27日)

【注意】

  • 感染者数に関するデータは、統計を取る機関によってバラツキがあります。感染拡大スピードが速く、値が刻々と変化するからです。またデータの集計方法によっても違いが生じます。
  • ① ロベルト・コッホ研究所は公的機関で、発表されるデータが国の公式データとして扱われます。
  • ② Berliner Morgenpost 紙は、世界のデータを集め「コロナウイルスモニター」として独自の速報値を公表しています。
  • データ集計の性格上、この2者の値が同じになるとは限りません。
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