【4月13日(月)の出来事】

プログラムの実施主体は「国とバーデン=ヴュルテンベルク州経済・労働・住宅建設省」
「コロナ緊急支援プログラム」は、3月25日に申請受け付けが始まり、4月7日から現金給付が始まりました。
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プログラムの内容は全国共通で、州が申請の受付・審査・現金給付を行います。私の住むバーデン=ヴュルテンベルク州が公表している情報を元に、プログラムの途中経過をまとめました。
審査と給付の現状
ここでは4月6日と8日のデータを比較します。
*6日のデータ ⇒ 8日のデータ
◆ 申請の審査を終え、州立銀行へ給付金振り込みを依頼した件数
155,000件 ⇒ 169,000件
◆ 給付実施件数
92,000件 ⇒ 147,000件
◆ 給付実施総額
9億700万ユーロ(≒1,060億円)⇒ 14憶2,000万ユーロ(≒1,660億円)
◆ 1件当たりの平均給付額
9,860ユーロ(≒115万円)⇒ 平均約9,660ユーロ(≒113万円)
*バーデン=ヴュルテンベルク州の人口は国全体の約1/8です。この割合からドイツ全体の状況を計算すると、
◆ ドイツ全体の給付実施件数
74万件 ⇒ 118万件
◆ ドイツ全体の給付総額
73億ユーロ(≒8,500憶円)⇒ 約114億ユーロ(≒1兆3,300億円))
不正請求の影響で、給付ストップ
ここにきて不正請求が大きな問題となっており、データを偽った申請が多発しているようです。ノルトライン=ヴェストファーレン州では、4月9日付で「差し当たり給付作業を中止する」との発表がありました。
審査側は、申請者の事業実態を把握するため事業者のウェブサイトをチェックしていますが、「審査に都合のいいように内容を改ざんする」、あるいは「架空のウェブサイトを立ち上げる」などの不正が発覚しています。
資金繰りに窮する個人事業者と中小企業に対する支援であり、1日でも早く給付するため申請内容は簡略化されています。審査もかなりのスピードで行っていますから、どうしてもこういう犯罪を防ぎきれません。
申請の大きな波は過ぎていますので、今後は審査により時間をかけると思います。
ドイツの感染者数(前日比)/ 死亡者数(前日比)
- 【ロベルト・コッホ研究所発表】の公式データ(2020年4月13日(月)00:00現在)
◆ バーデン=ヴュルテンベルク州
:24,570 (+492)/ 677(+28)
◆ バイエルン州
:33,015 (+733)/ 820(+34)
◆ ノルトライン=ヴェストファーレン州
:24,883 (+616)/ 518(+23)
◆ ドイツ全国
:123,016 (+2,537)/ 2,799(+126)
- 死亡率(感染者数に占める死亡者数の割合)は2.3%。
- 人口100万人に占める死者数は 33.3人。
世界の感染者数 / 回復者数 / 死亡者数
- 【 Berliner Morgenpost紙の速報値】(2020年4月13日(月)19:00現在)
◆ ドイツ全国
:128,002 / 62,925 / 3,030

- データ元:Johns Hopkins University CSSE, WHO, CDC (USA), ECDC (Europa), NHC, DXY (China), Robert-Koch-Institut, Kreis- und Landesgesundheitsämter
【注意】
- ① ロベルト・コッホ研究所は公的機関で、発表されるデータが国の公式データとして扱われます。
- ② Berliner Morgenpost 紙は、世界のデータを集め「コロナウイルスモニター」として独自の速報値を公表しています。