【4月29日(水 )】
コロナ禍による2020年の経済損失は、2008年の財政危機より大きくなる見通しです。アルトマイヤー経済相によると、2020年のGDP(国内総生産)は前年比-6.3%のマイナス成長が予想されます。
企業は負債を返済するため投資を控えますし、ドイツの主要輸出産業である機械、自動車も業績が悪化しています。
政府は、景気対策として操業短縮手当の給付割り増しを決めました。現行の制度だと、操業短縮中、被雇用者は所定給与の60%(子供のいない人)か67%(子供のいる人)を受け取ることができます。
ただし、収入減少期間が長くなると家計が苦しくなります。そこで、7か月目から、給付割合が20ポイントアップされ、それぞれ80%、87%になります。
<関連記事>【新型コロナ】操業短縮手当、被雇用者と雇用主の双方にメリット
あの手この手で営業再開
さて、4月20日のコロナ規制緩和から早くも10日が経ちました。ただし、営業再開できる小売店には「売り場面積800㎡以下」という制限があります。
<参考記事>【新型コロナ】待ちに待ったコロナ規制の緩和、1ヵ月ぶりのショッピング、小売店の感染防止対策
この条件からすると、デパートの営業はできないことになりますが、店舗によっては売り場面積を800㎡に制限し部分開業しています(写真)。

ドイツの感染者数
:感染者 (前日比) / 死亡者 (前日比) | |
◆ バーデン=ヴュルテンベルク州 | :31,336 (+140)/ 1,299(+30) |
◆ バイエルン州 | :41,830(+424)/ 1,754(+73) |
◆ ノルトライン=ヴェストファーレン州 | :32,429(+245)/ 1,200(+29) |
◆ ドイツ全国 | :157,641 (+1,304)/ 6,115(+202) |
<死亡率> | :3.9% |
<人口100万人に占める死者数> | :72.8人 |
【ロベルト・コッホ研究所発表】の公式データ
(2020年4月29日(水)00:00現在)
世界の感染者数
:感染者 / 回復者 / 死亡者 | |
◆ ドイツ全国 | :161,173 / 120,400 / 6,399 |
【Berliner Morgenpost紙の速報値】
(2020年4月29日(水)22:00現在)
【注意】
- ロベルト・コッホ研究所は公的機関で、発表されるデータが国の公式データとして扱われます。
- Berliner Morgenpost 紙は、世界のデータを集め「コロナウイルスモニター」として独自の速報値を公表しています。
- コロナウイルスモニターのデータ元:Johns Hopkins University CSSE, WHO, CDC (USA), ECDC (Europa), NHC, DXY (China), Robert-Koch-Institut, Kreis- und Landesgesundheitsämter