





バーチャルで、見学・視察・ヒアリング・研修
2021年8月23日~25日の3日間、大学生協の主催により、愛知県にある大学の国際プログラムコース向けに「ドイツのまちづくりと環境政策・オンライン視察研修」を実施しました。
参加者は大学院に在籍する留学生と教職員およそ30名で、土木・建築・都市計画・環境政策などの専門家が主でした。日本にいる参加者に向けドイツからオンラインでレクチャーし、屋外のライブ中継、ビデオの配信、参加者の事前学習発表、質疑応答などを織り交ぜながら、計12時間の濃密なプログラムになりました。
通常、視察研修は参加者が現地を訪れますが、今回はコロナ禍のためバーチャルで実施。なかには日本国外からの参加もあり、海外研修の新たな可能性を拓く挑戦でもありました。
【サンプルビデオ】環境NPO「FESA」でエネルギー政策についてヒアリング (英語、21:25)© Masahiro Matsuda
舞台は3都市
1日目はカールスルーエ、2日目はハイデルベルク、3日目はフライブルクと毎日舞台を変え、各都市の特色ある環境政策とまちづくりをライブでレクチャーしました。また、各種専門家へのヒアリング(あらかじめビデオを作製)、駅前でストをしている鉄道職員や公園にテントを張り気候変動防止を訴える学生グループへのインタビュー、広場の生鮮食品市のバーチャル見学、環境住宅地の住宅訪問など、ライブならではの臨場感を大切にしながら生の情報と雰囲気をお伝えできたと思います。
【サンプルビデオ】ハイデルベルクの中心市街地活性化について解説(英語、05:00)© Masahiro Matsuda
一番の問題は通信環境の安定性でした。モバイルルーターを使いましたが、場所によっては映像が遅延したり途切れてしまうなど、技術的な課題も浮き彫りに。また、現地を移動している間(現地からライブ配信できない時間帯)に配信するビデオを用意しておくなどの準備も必要でした。
【サンプルビデオ】フォボン環境住宅地のバーチャル見学。長年、環境啓蒙活動を行っているデレスケ氏が住宅の中を案内してくれた (会話・字幕とも英語、14:09)© Masahiro Matsuda
<プログラム>
- 1日目 カールスルーエ
- 2日目 ハイデルベルク
- 事前学習の発表
- 【屋外ライブ配信】ハイデルベルク城の庭からレクチャー
- 【ビデオ】ハイデルベルク城のバーチャル・見学ツアー
- 【屋外ライブ配信】中央広場のバーチャル・見学ツアー
- 【屋外ライブ配信】中心市街地活性化についてレクチャー
- 【ビデオ】ネッカー川の水運と治水
- 【屋外ライブ配信】環境住宅地「バーンシュタット」のバーチャル・見学ツアー
- 【室内ライブ配信】ハイデルベルクの環境政策についてレクチャー
- 【Q&A】オープンディスカッション
- 3日目 フライブルク